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湯川:水温10℃晴れにもかかわらず肌寒い風の吹く赤沼茶屋に11時到着。とりあえず人の入り具合と運動のため一路湯滝を目指す(約4km)。下流部は20人ぐらい上流部5から6人ぐらい。写真写りの良さそうなポイントをチャッチャカ釣り下がって行く。上流部ではほぼそのポイントで釣れた。しかもすべてドライ(#18〜14)。ライズがなくても打てばライズが始まる魚影の濃さには驚きでした。あれもこれも先週、西野川で鍛えられたおかげです。ただ、キャストがミミッチクてちょっとストレスに・・・。「ブルック17cm〜24cm5本・イワナ15cmクラス2本」試してはいないが監視員いわく、木の下にニンフフライを流し込めば爆釣らしい。
中禅寺湖:夕方、大尻をロケハンすると無数のスピナーやアダルトがスウォーミングしていた・・が、ライズなし。翌日早朝5時より金谷ボートハウス横でミノーをリトリーブするが全然あたる気配なし。足の間を公魚たちが優雅に泳ぎまわる平和なひと時。朝食を摂って温泉に浸かり仮眠。10時ごろより「本つが」あたりに立ちこむ(水温8℃)ユリスカが風に押し流され水面を漂い所々で小さなライズを確認。釣ってみれば7cmほどの稚魚。3本ゲット!「ムジナ窪」に行っていた自転車フライマンに聞けば「朝ニジマス(25cmクラス)が2本釣れただけ・・」とのこと。大島商店の親父いわく「まだ水温が低い!来週からだね・・・岸からでもレイクの80cmクラスを釣ってくる。ティペットは3号以上でないとダメだね。」とおっしゃる。どこで?「その辺で・・・。」??? |
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先週の木曜あたりから、釣りに行きたくて”そわそわ”していた出川です。5月連休後半の日光湯川の釣行が、金精峠の雪崩による不通のためダメになりました。その無念を晴らすべく、また丸沼フライ・ルアースペシャルウイークに参加すべく意を決して日光湯川・丸沼単独釣行を決行しました。土曜朝6時起床。病院に8時に到着し皆に愛想を振りまきアリバイ工作(同じ科の医師と病棟にはしっかりと伝えてあるのでご心配なく)。10時に霞ヶ関インターより、ガラ空きの東北道経由で午後1時には宿泊先の丸沼環湖荘に到着しました(途中の中禅寺湖はウエーディングの釣人で一杯)。好物の舞茸のてんぷらソバを食べ、3時頃から湯川上流の入り口、湯滝(写真)から釣りを開始しました(気温18度、水温11度)。遊歩道を歩くもライズが見当たらなかったため、すっかり弱気(釣れるかな〜)で、管釣り型インジケーターフィシングをしたところ7〜8匹をすぐ釣ることできました。やがてインジケーターにアタックするブルックまで現れて、やっとドライに変更して、18番のエルクヘアーカディスで5時30分ころまでなんとドライで5匹です(写真brookie)。イブニングまで粘りたかったのですが、周りに人の気配がなくなったきたため終了しました。夜は、片品ワインで一人祝杯です。
翌朝、4時起床、5時から丸沼でボートフィシングです(写真環湖荘)。水温10度、気温なんと6度(でっせ!)。薄着のせいでもう芦ノ湖解禁より寒くて寒くて7時にはホテルに退散しました。朝食後にはようやく日がさしてきたので気を取り直して8時半頃より再びボートに乗船。前回良く上がったホテル前ワンド右岸で、40cm前後の虹君(放流もの)を8匹釣りました(写真丸沼の虹君)。フライはダークブラウンのフラッシュバックニンフ杉坂バージョンです。すっかり舞い上がって(また、周りに10艘のボートが集結してしまったので)もう湯川アゲインで、11時から湯川再訪です。気温18度、水温12度でjこのコンデションでやるっきゃないと、武者震い。結果?もう昇天しました。ドライで6匹(その他2本ばらし)です。20番のコンパラダン、CDCダンが当たりました。これは、もう何か上出来すぎて還って不吉な予感がするほどでした。日光湯川の上流は忍野と違ってウエードフィシングが出来るので、阿寒川と同様に最高のフィールドです。ただ、遊歩道を歩く皆さんの声援が多すぎて辟易ですが(何釣ってるの?、食べておいしいの?、なんで逃がしちゃうの?などなど、釣ると拍手も起こるんです?!)帰りは幸運すぎて交通事故でもと思ったのですが、途中ランデングネットを踏んづけて折ってしまい(写真釣れたポイント)、なぜか安堵の気持ちでライズ、ライズを横目でにらみ午後2時半には湯川を出発(幸せはほどほどにが私の心情)しました。帰りも東北道はスイスイで途中30分ほど爆睡し、6時頃無事帰宅です。う〜ん、どうしよう、来週また行きたい。ミーティングを是非。 Degawa
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| 2003年TOTO’Sアブラヒレ属釣果中間報告会は無事終了しました。釣り場とは又違った少年たちの話は尽きることがなかった。”悠々閑々”熟しきった少年たちの熱中指数は益々上がるものと思われた。ともあれ、何気に毎週釣行に皆出かけている・・・ということが発覚した。MAJI |
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| 6月8日(日)湯川 晴 気温18度水温15度 9時〜18時出川さんに案内していただいて初めての湯川釣行。日光戦場ケ原まではひどく遠いのではと考えていたが東京を6時に出発して8時15分には赤沼茶屋に到着。私は赤沼茶屋から釣り上がり、出川さんは湯滝から釣り下るという方法をとった。ちょうどズミが満開の季節で湯川の左岸をゆっくりと花見をしながら釣り上がるという最高の釣行になった。戦場ケ原をゆったりと流れる、日本の風景のは思えないチョークストリーム。日本のフライフィッシング発祥往時が偲ばれる。湯川の名物、ブルックトラウトはといえば・・・。あちらこちらで小さなライズをしているが何を捕食しているのか分からない。トビケラも出ていたがエルクヘアの18番には反応なし。必ずフライを見に来るがUターンの繰り返し。青木橋の下流までフライを取っ換え引っ換え、苦労して何とか5匹。CDCダン20番、CDCミッジ22番、ケニス28番という訳の分からない選択だった。午後からは禁漁区域を抜け、小田代橋の上流から釣り始める。ここから湯滝までは今までと全く渓相の異なる釣り場。いわゆる日本的な渓流だ。時にはライズするやつを時には居着きそうなポイントを丹念に流すとゆったりと飛出してくれる。下流の釣りがヤマメの釣りなら上流はまさにイワナの釣りだ。午後からは児滝の下で釣ったタグ付きの良型2匹を含め9匹の釣果。今までのことは分からないがキャッチアンドリリースのせいか魚の数は豊富だと思う。帰ってきてから調べると下流域のあのライズはトビケラのピューパに反応しているらしい。kashiwai |
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| イヤァ〜ん!1発目は鯉だもの。よく肥えた尺弱でしたが、ティペットが7Xでこれでバラスと「幸先が悪い」と思い、粘りに粘ってあげました。フライは銅線グルグル巻きフェザント#14。その後、忍野温泉向かいの崖が3箇所降りれる(降りた跡)ところがあり、そこでニンフとウエットをダブルで付けダウンクロス。落ちるやいなや周囲の魚が反応。当たっては来るが食事の仕方が非常にヘタクソ。2度目は魚の反応が3分の1以下になり、3回目は無反応!1m半ずつラインを出し丁寧に流すと中には食い方の上手い魚もいる訳で、比較的良型美形が食べ方がお上手。しかし、魚影は全体に少なかった。60センチ以上と思われるイワナを大木の下で見つけたが口にはルアー、背中にはフライを背負っていた。キレイな魚体で元気そうに見えたがやがてエサも食べられず死ぬのか・・・早く針が腐ることを祈っている。上流の釣堀脇も解禁のときに見かけた大物も居らずライズもなく、ただ橋の下でのみ小さいライズがあり、マイブームのアントでブラウンをゲット。このとき忍野ネットを持っていなかったため地面に這い蹲って唸っていたら、へら師がタモを差し伸べてくれた。地面から見上げると大魔神に見えた。MAJI |
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| 梅雨の中休み蒸し暑い長野。前日の雨のせいか、河川工事のせいか犀川は泥にごり!そこで、高瀬川とその支流に赴く。高瀬も多少濁りはあるものの大丈夫!水の中が気持ち良い!重く早い流れに任せ釣り下がる。1kmほどウェーデング限界最下流で志田・斎須両氏がニジマス・ヤマメ・ウグイなどをゲット。その後、ライズ待ちの川に向かう。指定されたプールはすでにライズが始まっており、#18 ロイヤルウルフ・アントなどで新生イワナをゲット!川にはエサが多く岩を裏返すとヒゲナガがびっしり!ピューパ化したものや、すでに空のものもあった。環境はバッチリと見た!後は腕か・・・。maji |
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ようやく「初日」が出ました。45cmの体高のあるニジマスです。恥ずかしながら今年の1匹目です。今年は色々と試行錯誤を続けていて、4月にラインとリーダーの繋ぎ目から持って行かれた大物を最後に、ほとんど魚信すらなく、今年は諦めようかな、と思っていたのですが、何とか昨日釣りました。ただ、いつもの15f#10のダブルハンドではなく、ハーディーの「フェザーウェイトパーフェクション」9f半#6でダンケルドとリードにディープセッジを使ったウェットの釣りでした。自分に妥協したという思いがあり、敗北感はありますが、ハーディーパーフェクトの心地よいドラッグの音がまだ鳴り響いております。Wada
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| ♪ささのはさ〜らさら・・・静岡県沼津にある竹類植物園に竹竿素材調査と仕入れを兼ね行ってきました。ここには約500種及ぶ世界の竹・笹が生える日本でここだけ・・・という植物園です。七夕前ということもあって運良くタダ!薮蚊も飛び回る鬱蒼とした4万平方メートルの敷地を丹念に調査いたしました 。そもそも昭和9年園長の室井氏の竹の分類が学術的に認められたのがキッカケで竹好きが集まり集め昭和26年に開園したと言う。竹と日本人との関わりは文化的にも日常的にも深い。益して我ら釣り師には絶好の道具となる。うちのオジン曰く「よう釣れる所には竿になる竹やぶがある」伊豆あたりでも釣れるポイントの周りを見渡せば竿になる竹やぶがあることが多い。今回の発見は生まれつき四角い竹があり、目は粗いのですがきれいな竹を見つけました。次回は秋水師の和竿博物館報告の予定です。 |
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| 2003・モンタナ日誌 Kashiwai Report |
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| 03年モンタナ日誌 6年目になる、モンタナ日誌です。今回は久しぶりに入ったイエローストーン公園内の自然と釣りに触れてみました。また、2度目となるヘンリーズフォーク釣行記、やっぱりこの流れは魅力的でした。7月17日(木)イエローストーン公園内 スルー、ソーダビュート 晴 気温28度水温15度 9時〜18時本日のガイドはトム。7時きっかりにデザートインの前に来てくれた。ちょっとインテリっぽい感じの男。今日は公園内の川にチャレンジしたい。1昨年はイエローストンリバーでカットスロートのいいライズの釣りが出来た。忘れもしない午前11時からきっかり1時間のグレイ・ドレイク12番のスピナーの釣りだった。そんな話をするとトムは今年はスルー・クリークだという。スルー・クリーク・・・。あの佐藤成史さんの名著『ロッキーの川、そして鱒たち」に出てくる、あの美しい川だ。まさか今あの川に行けるなんて・・・、もちろんオーケイした。公園の入口が混まないうちにということで、7時30分にはゲートを通過し車を走らせる。いつもながら空き缶はもちろんゴミひとつ落ちていない公園は美しい。10ドルを払って入るからなのだろうか、同じ国立公園の富士山が世界遺産の候補地にも落選したのはゴミの多さだと言われているが本当に日米の自然に対する民度の差には歴然とさせられる。公園内の道を走りながらバッファローやエルクにあったり、プレイリードッグやクマの親子に会ったり、そして山火事を発見したりと飽きることがない。落雷が原因で起きる山火事は自然に消えるまでそのままだという。触らない、いじらないというのがこの公園のルールだ。公園内を流れる川も、もちろんそうだ。目の前に現れたスルー・クリークはあの写真の通りの美しく、静かな流れ。トラウトたちはバンク際を時たまライズし、上下流に動き回っているとトムは教えてくれる。その行動の先を読んでキャストしろということだ。フライはブラックビートルにグレイ・ドレイク・ダン14番やPMD。トムは対岸のバンクの上から身を隠しながら、あっちだこっちだと指示してくれるが、静かな流れでなかなか難しい。やっとのことでちびニジマスを1匹。風も出てきてライズもなくなり、午後からは近くのラマーリバーの支流、ソーダ・ビュート・クリークに移動した。この川は近くで野生のバッファローがのんびりと草を食んでいるような場所だ。遠くの山並みはまだ雪が残ってちょっと荒涼としたした感じ、行ったことはないが写真で見たアラスカかチリのパタゴニアのようだ。速い流れの流芯とその開き、そしてバンク際を丁寧に釣り上がる。なかなかうまくヒットしない。グラスホッパーとブラックビートルでカットスロートの17インチをやっと1匹。終わって大事なことに気がついた。カットスロートの釣りは何といっても遅合わせ!フライに飛出し、1,2,3で合わせて丁度いい。どうも苦戦すると思っていたらこんな大事なことを忘れていた。それにしても本当に美しい川と山並み、まさかここまで来れるとは思いもしなかったので心から満足。本当にこの公園は美しい!7月18日(金)ヘンリーズ・フォーク 晴 気温28度水温19度 10時〜12時、17時〜21時モンタナ州のWY(ウエストイエローストーン)でレンタカーを借り、ほぼ一本道を40分も走るとアイダホ州のラストチャンスに着く。フライフィッシングの聖地、ヘンリーズフォークが目の前だ。新装なったトラウトハンターは店も広くなり、ロッジ、バー、レストランと落ち着いた雰囲気がなかなかだ。テラスの前がラストチャンスで言うことなし。今日のガイドはELI(イライ)オフシーズンは学生をしている3年目のガイドだ。父親がこのヘンリーズフォークを含むハリマンステートパークのレンジャーをしていて、イライもこの川のことは隅から隅まで知っているという。言葉数は少ないがなかなか頼りになりそう。まず、ラストチャンスのお立ち台から下流、いわゆるレイルロードランチに入る。ここからのハリマンステートパークに入るには74ドル支払う必要がある。今年は水温が高くてライズも少ないという。イライとライズを探して下る。彼らは小さなサイズのライズには目もくれない。そして10分、背びれを揺らして小さなライズを繰り返すレインボーを発見。心を躍らせ、ライズの上流45度にたち込む。フライはラスティーのPMDスペント16番。3投して、ライズは止まった。流れには小さな縒れがあって難しい。諦めて、左岸に上がりボーンフィシュ・フラット近くまで、20分くらい下るがライズなし。とにかく歩く、そして目を凝らしてライズを探す。足で釣る釣りだ。結局、12時過ぎ午前の釣りは諦めてトラウトハンターまで戻って、テラスでランチ。目の前の流れと風が最高だ。5時まで休んで、オズボーンブリッジの下流、ラストチャンスよりもゆったりとした流れのパイニーポイントに入る。静かな流れでいい感じ。これもひたすら歩く。ライズを探して30分は下る。そして、いい感じのライズを発見。今度は友人の番だ。ここの流れはラストチャンスと違って、アップストリームの釣りだという。流れてくる藻が多くて釣りづらい。結局1時間粘って友人は諦めた。それ以外全くライズはなく、一度もロッドを振ることはなかった。8時過ぎ、ラストチャンスに戻り、トラウトハンターの下流500m辺りから入ってライズを探す。相変わらずライズはない。少しだけカディスのハッチがある。諦めて帰ろうとした8時30分過ぎ、イライが対岸近くにいいライズがあるという。しかし、100m先はよくわからない。イライの腕にしがみつくようにして強い流れを渡る。この川ではウエストハイ出はなく、チェストハイでないとダメだ。川を70mほど横切ってたち込む。そしてライズを待つ。イライが結んでくれたフライは意外にもカディスではなくウエスト・ショート・グリーン・ドレイク14番(いわゆるフラビというやつ)、ティペットは5X。ウイングのC DCがバカでかくて夕暮れの強い流れの中でも見えやすい。待つこと10分下流から背びれを見せてゆっくりとライズを繰り返しながら上がってくるレインボーを発見。心臓ドキドキ、フォルスキャストもフライが後ろで水面を打つ音が聞こえる。それでも構わずキャスト。出ない。3投目、ゆっくりとフライに出た。フック!したとおもったが空振り!それでライズが止まった。イライはもう少し早くという。そうだ3年前のオズボーンズブリッジ上流で釣ったレインボーもそうだった。そしてイライはすぐ下流にもう1匹いいのがいるという。確かに10m下流、もう1匹いいライズがある。慎重に1投目、短い。そして2投目、距離を合わせてキャスト。ゆっくりとと吸い込んだと持った瞬間、ロッドを立てる。重い手ごたえ、目線よりも5メートル上流でジャンプするレインボー!イライの嬌声!遠くでの歓声!強い流れと藻に入り込まれないように必死に頑張る。この辺りがうまくなったような気がする。自分では早くランディングできたと思う。でっぷりと太ったヤツ。イライに20インチだよね?と聞くと、はっきりと19インチ!正直19でも20でもいい。とにかく、このラストチャンスでこの日2回しかなかったうちのワンチャンスが捕れたのだ。大声で叫びたいほどうれしかった。9時ちょっと前、本当のラストチャンスだったのかも知れない。もし、イライがいなかっら・・・、あのライズもフラビのフライもきっとチャンスはなかったと思う。ヘンリーズフォークの釣りは足と目で釣る釣りだ。1日で10分もロッドは振らなかったと思う。でも大満足の1日だった。7月19日(土)ヘンリーズフォーク 晴 気温28度水温19度 8時〜19時モンタナ最後の日。いつも9日間があっという間に通り過ぎていく。そのため6時30分にWYを出てトラウトハンターに7時15分に着く。ガイドはまだ来ていない。ショップから電話をしてもらって、眠そうな目をこすりながら来たのはブラッド。髪をポニーテールにしてちょっとやくざな感じ。昨日とは違ったところに行こうという彼の提案でまず入ったのは、オズボーン橋を渡って小さな道を右折したところがアクセスポイント。川は3つのチャネルが分岐していて、そこをガイドと一緒に渡っていく。水量も多く、流れも強く、正直一人ではちょっと怖い。三ツ目のチャネルの左岸を歩きながら、ブラッドがいいライズを見つけた。さすがに朝のこの時間だとPMD、ベイティスの流下が多い。本来であればこの辺りで5〜6ヶ所のライズはあるというが今朝はここ1ヶ所。友人がブラッドと一緒に胸近くまでたち込んでダウンで狙う。ライズはあちこちで起きるがなかなかヒットしない。30分近く粘って、結局諦める。ブラッドはShinjiはここで気の済むまでやっていなさいと言って、友人を連れて上流にあるミリオネア・プールの下の、湖のように静かなプールに向かう。PMDや昨日のヒットフライのブラビ、カディスやベイティス、取っ換え引っ換えフライを替えるも反応なし。分からない!こんなにライズしているのに・・・。冷静になって考える。このライズフォームは水面直下だ。スペントかイマージャーでは?たち込む脇の流れをじっと見る。PMDやベイティスのダンに混じって、昨年ミズーリで見たトライコのスペントが流れていく。そう言えばライズフォームもあのミズーリのフォームに似ている。早速、昨年使ったトライコスピナー20番を結んでキャストする。フィーディングレーンをうまく流れて一発でヒット。大きい!そしてジャンプ!ティペットは簡単に切れた!気になっていたんだ。トライコに換えるときに6Xティペットにウインドノットがあるのを!まさに、その部分から切れていたのだ。それっきりライズは止んでしまった。 悔しい!午前中の釣りはここまで。ブラッドの提案でウッド・ロード16に移動する。行ってみると昨日のパイニーポイントの下流。通称、パインヘブンの対岸あたりだ。ここも岩場の上から見て普段は50〜70匹のトラウトが見えるそうだが今日はせいぜい5匹。今年は水温が高すぎてとにかくライズが少ないという。木陰で昼食をとって、左岸をライズ探し。そんなときに偶然にもレネ・ハロップ、ボニー夫妻に会う。ブラッドに紹介され、一緒に写真を撮っていると傍らでいいライズを発見。ボニーいわく21インチはあるわ!そしたら、レネがボクに向かって君が釣りなさい!もう緊張しました。こんなときにはなぜだかナショナリズムが頭をもたげる。ここで釣らなかったら大和魂が廃れる。21インチを釣り上げて日本のフライフィッシャーマンのすごいところをアピールしなきゃ!なんて相反する思考が頭の中を駆け巡る。よし!と腹を括って左岸のバンク際をアップストリームで構える。そして、ライズを待つ。次のライズは・・・。その時、近くで水鳥がバタバタと飛び立った!アレ?ライズは?幸か不幸か、ライズが止まってしまった!ううん・・・、残念!?っていうことはなく、心の中ではホッ!としてその場を辞した。移動する途中の、パイン・ヘブンの上流の直線でいいライズを見つける。例の背びれを時々見せながら上流に向けてライズしながら上がっていく。川に降りて下流からアップクロスでたち込む。やっと来た今日2回目のチャンス。午後からはフラビという頭があってこれで攻める。なかなかヒットしない。その間もレインボーはどんどん上流に上がっていく。どうも水面直下だ。だが、決断が出来ない。フライを換えるタイミングがない。結局、川の中を100メートルは釣り上がる。焦りばかりが増すなかでライズが止まった。悔しい!絶対ヒットできると思ったのに・・・。ドライの釣りにこだわる我々、そして丹念にライズを探してくれるブラッド。2回目のチャンスも時間切れ、7時に川を上がってWYに戻らなければならない。5時にAバーの上流の浅瀬を渡ってラストチャンスの右岸をライズを探して下る。川を横切るためのこのポイントはレネが教えてくれたものだ。そして、ラストチャンスのお立ち台の対岸辺りまで下って、ひとつだけいいライズがあった。バンク際の難しい縒れの流れの中でライズするレインボーをブラッドが見つけた。とてもじゃないけどボクにはこんなライズは見つけられない。最後のチャンスはまだここで釣れていない友人に譲って、昨日のポイントに向かう。感心するのは彼らは決して小さなライズには手を出さない。あれが!といってもあれはスモールサイズといって手を出さない。好いやつを釣って好い思い出を作れよ!といってるようだ。6時30分、上がるまであと30分しかない。ライズがなくてもいい。昨日のポイントにたち込もう。昨日のフラビを付けて待つ。風は下流から上流に向かっての風。最高の風だ。そして6時45分、奇跡のようにあのライズが始まった。本当のラストチャンスだ!狙いを定めてキャストする。出ない!もう一度キャスト。出ない!ライズが止まった。あれは幻だったのだろうか?もう一度、キャストしてみよう!バックもフォワードも精一杯美しいキャストをしてみよう!軽い向かい風に、おもいっきり美しいラインが出せた!フラビは先程までのフィーディングレーンにきれいに乗った。そして1メートルほど美しく漂って、いつものようにドラッグが掛かって、すべてが終わった。ヘンリーフォークに感謝して今年のモンタナは終わった。 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本来の目的は工房見学と秋水氏の新作「石鯛竿」を見ることでした。当日は和竿教室が行われていて、しかも本漆の塗り行程でお相手はしてもらえないかと思ったのですが、尋ねると、こころよく製作中の石鯛竿を見せていただき、2時間以上炎天下で伺いました。それなりに他の竿師と違う「こだわり」と「遊び心」が盛り込まれ、物の本には記されていないこといっぱい聞いて帰ってきました。次回は遊び心タップリの西洋毛鉤竿を製作持参します?
http://village.infoweb.ne.jp/~fwnp6670/ |
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