TOTO'S的釣り用語辞典

アタリ・・魚が捕食活動に入り、何らかの反応があること。同意語にアタック、ヒットというのが
ある。開高先生は「ストライク」とおしゃっておられた。が、TOTO'S的には、「釣れた」とか「来
た」「ワー、キャー」とかわかり易くオーバーに表現する。

アイ・・ハリの元にある糸を結ぶ金属の輪を指す。最近、コレに糸を通すのに苦労するメンバ
ーが急増している。

アクション・・通常ロッドやリールに意図的動作をつけることをいう。また、ロッドの調子のこと
をいう。先調子、胴調子、硬いの、柔らかいの・・といろいろあるが、反発力があり、高感度のも
のが良しとされる。「あなたのグニャグニャでダメね」といわれるような調子の竿は、すぐに捨て
るべきである。

アップストリーム・・自分より上流を指す。たまにアップストトリームより、桃ならぬフライボック
スやネットが流れてくることがある。

アプローチ・・釣りの決め手となる最初の一振り。また、釣り人がポイントに近づくことを指すこ
ともある。同意語に「ストーキング」というのがあるが、これは、ポイントへの接近法のことで、ブ
ッシュなどに身を隠し、足音を立てず、そっと接近する秘技。丑三つ時の公園で名人芸を見る
ことができるので、是非、参考に・・。

荒瀬・・緩い段差で石も大きく荒々しく流れる瀬のこと。よく足を捕られ流されるのもこの瀬の
事が多いので要注意。鮎の巨匠　村田　満　氏によると秒速４～５ｍ瀬のことを言う・・らしい。
秒速３ｍを早瀬と言う・・らしい。

合わせる・・竿をあおり、確実に獲物にハリにかける技。早合わせ・遅合わせ・上合わせ・下合
わせ・・など、相手の素性やその時の道具によって使い分ける。筆者は、一般社会において、
早合わせで反省することが多い。（余談）

アダルト・・ユリスカ・カワゲラなどの成虫の呼び名。TOTO'S的には、後姿に釣り師の風格を
現している人を指す。この間、福島の釣行中、バーちゃんが「あんたら、こんな平日サ釣りサし
て、仕事サ何してんダ・・？」と聞かれたので「遊び人ダ」と答えたら、「ば～かっ！遊び人はもっ
と釣りがうめんダ」・・と、言われた。ゴモットモナ、ご意見・・！アダルトな人だった。

石回り・・流れに突き出した石や岩の周囲をいい、魚の付き場として絶好のポイントとなる。ま
た、転倒の絶好ポイントともなる。

イブニングライズ・・日没時に見られる魚の捕食活動。この時間、水生昆虫の羽化が多く、且
つ、魚の警戒心も薄れ水面を割って捕食する。釣り師としては胸騒ぎがして血圧もあがり、突
然死を招きやすい時間帯でもある。

インジケーター・・沈めて使うニンフの時につける目印や浮きのことをいう。TOTO'S的には、
卑怯道と見なしている・・が、釣れない時、濁りの時には、役にたつ・・こともある。

ウィッグリング・・多くはルアーでの漁法時に、引く時水の抵抗を受けクネクネ動く様をいう。あ
まり使わないがTOTO'S的には「釣りはしたし、トイレに行きたし・・」の様をいう。

ウェーディング・・流れに立ちこんだり、水の中を歩くこと。水の中に故意に入るこという。けし
て、不意に水につかることは指さない。また、新婚ホヤホヤの腰の砕けた釣り師を指す・・こと
もある。

ウィード・・水中に生えてる水草だけのことを指す。湖のウィードは長いゆえ、釣り師の悩みの
種。筆者は一財産、ウィードに費やしている。

ウィードレス・・そこで考えられたのが根掛かりしない工夫。いろいろなされたが、多くはフッ
ク。我輩はラジコンにてクリアしている。卑怯道２級を受理！

ウェーダー・・濡れずして水の中に入ることのできるスグレモノの超長靴。時として、身に付け
ているがために浸水すると、身動きが取れず危険にさらされることがある。ちなみに、腰までの
をウェストハイ、胸までのをチェストハイ。

ウイング・・フライで昆虫の羽に見立てた部位。力強くそり立ち、しなやかで淡い色のものがよ
い・・・らしい。また、マテリアルの鳥の翼を指す。

ｘ（エックス）・・ティペットやリーダーの太さの単位。日本渓流で良く使う５Xで0.006inc（呉羽化
学リバージ・リーダーTOP）という天文学的？太さ。

エルク・・ヘラ鹿の獣毛のこと。撥水性もよく、浮力もあるなくてはならないマテリアルのひと
つ。

魚止め・・滝や砂防ダムのようにもうこれ以上遡上できない場所を指す。絶好の大物ポイント
だがなかなか人を寄せ付けない自然環境にあることが多い。

浮石・・呼んで字のごとく浮いている石を指す。（そんな石ある訳ないジャン・・）しかし、北海道
の摩周湖を許可を得て湖岸に降りた時、軽石がプカリプカリ浮いているのを目撃した。夕先ず
めのライズはスゴイものがあった。密漁が多い・・・らしい。ともかく、渓流で頭を出している石の
ことをいう。

えぐれ・・河川にて主流により蛇行が起こり、適度な深みと水流があるため魚のつき場所とし
て好ポイントのひとつ。TOTO'S的には、道徳の欠けている釣り師を指す・・・こともある。

オーバーヘッドキャスティング・・正確にポイントにプレゼンティションする竿の振り方をいう。
基本中の基本なんだが、どうも長いブツを所持している人ほど難しくなる傾向にあるようだ。

大潮・・潮の干満の差が最も大きい時を指す。満月・新月の時にムラムラ起こる自然の七不
思議のひとつ・・といわれる。

落ち込み・・渓流にて水の落差があり、白く泡立ち奥深い魔物の住処をいう。TOTO'S的には、
素直に「釣れなかった人の心境」を指す。

駆け上がり・・水中にある傾斜を指す。湖沼で魚が付く好ポイントで水上では滑りやすいポイ
ント、もしくはウェーディング時にイキナリ姿が見えなくなるポイントを指す。このような急な傾斜
を「ドロップオフ」とも言う。

涸れ沢（かれさわ）・・流水の無い沢や淵。「こんなところに・・」というようなところにイワナが居
る。雨が降るのをじっと待ち、石が濡れるとクネクネ移動するイワナはまるで山椒魚。水があっ
たらイワナが居ると思え！

ガイド・・必ず、釣らしてくれる頼りになる人のことを言う。自慢話に明け暮れる「おしゃべりガイ
ド」はガイドとは言い辛い。

カウントダウン・・湖沼などでシンキングラインを魚の居る層まで沈める際に数を数え目安に
すること。通常、徐々に沈めてアタリの層をつかむ。

ガレ・・木が生えておらず、土砂と岩場から成り立つ急斜面を指す。何人かで止む終えず、コ
コを降りなければいけない時は、一番最後を降りるのが得策。

カディス・・トビケラの総称やそれを模したフライを指す。またセッジとも言う。TOTO'S御用達の
店もこんな名前だった。

カバー・・水面や水面上にある障害物。獲物が多く潜み釣り難い場所でもあり、ルアーやフラ
イの収集場所でもある。

潅木（かんぼく）・・川沿いに生えた低木。移動やキャスティングの障害となることが多い。ま
た、「蜂の巣」があることが多く、無闇に揺らすと襲撃に遭って釣りどころではなくなることがあ
る。

キャスティング・・ロッドを使ってラインを飛ばしポイントにフライを送り込むことを言う。釣果に
大きくかかわる技術でもある。

ギャフ・・大型魚を採りこむ際に確実　且つ　スピーディーに採りこむ大きなハリ。狭いボートで
振り回すと危険極まりない凶器となる。

グリップ・・ロッドの握り部分や握り方を言う。フライロッドのグリップはほとんどコルクで形状も
様々。自分なりの握りやすい形状にするのもコレ一献。

クロスストリーム・・釣り人から見て斜め横の流れを言う。ウエットフライを流す場合、この方向
にキャストすることが多い。川幅を考慮に入れたドリフトができ、アタル範囲も大きくなる。

合流・・本流と支流の流れが合うポイントを言う。水質・水温が違う水が混合しエサが多い為に
魚が必ず付居ている。

ゴルジュ・・谷が深く函状に続く廊下。なかなか近寄れない好ポイント。