TOTO'S的ことわざ解釈集 
by ma-ji  
           釣りにマツワル TOTO'S的ことわざ解釈集 1999〜

十で神童 十五で才子 四十過ぎればただの釣り師
小さい頃は高級官僚か、先生か、親の期待は大きい・・が、いろいろ世間にもまれると40を過
ぎれば、ただの釣り人になる。ソレが一番幸せに送るコツ・・らしい。
中国の諺のも「一生、幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい」というのがある。
とても、TOTO'S的です。

天は自ら助くる者まで見放す
釣っているとき、滑って川に落ちても誰も助けてくれない。這い上がろうとすれば、苔で滑り、ま
た「もとの木阿弥」。笑われて濡れて寒い思いをするだけ!

時知らぬ釣り師 夜もサングラス
夢中で釣りをしていて、日が暮れて暗いにもかかわらず、サングラスをして糸通しに戸惑ってい
る様。

習うに落ちず語るに落ちる
人から教えてもらっている時はなかなか身につかず、喋りだしたら薀蓄を語りだす素人。

竿振り百遍 義自ずから現る
キャスティングは練習あるのみ!

釣り師の昔語り
老化現象のひとつ。

師は死して技を残し 道楽者は死して道具残す
優れた技を残せるように生前から心がけよ・・ということ。
どっちがイイんでしょうかね?

密漁にも三分の理
密漁者にはそれなりの努力と熱意と多少の道理がある・・ということ。

川が極楽 魚が仏
とてもTOTO'S的 諺ではあるまいか。

囁き千里
絶好のポイントはすぐ広まり、江戸まで届く・・・ということ。
だから、隠さず皆で幸せを分かち合いましょう。

訛りは釣り師の手柄
釣り師は地方の秘境に釣行することがしばしばある。そのとき役に立つのが「方言」なのです。
他所モンだと思われなければ、親身にポイントを教えていただける。

釣り師歩けば 石にあたる
どんな優秀な釣り師でも、川を見ながら歩いていると、必ず石につまずき転ぶ。
この不意の転倒ほど痛いものは無い。よく周りを把握しながら歩け・・という事。

寄らぬマムシに祟りなし
春先、マムシ様も冬眠からお目覚めになる。見えたら遠回りするのが得策!
マムシは日中、石の上がお好き。田植え時期は産卵で超危険・・!
また、「触らぬ蜂の巣に祟りなし」蜂の巣には魚の好きな「さなぎ」と言うものが
多く含まれる。手に入れようと竿で突付こうものならエライ目に合う!
これも覚えとくと便利。

釣り場の沙汰も金次第
どんな田舎の小川に行っても漁業権が浸透しており、金を取られる。現場徴収はバカ高い。

師匠に説法(There's no need to teach a fish to swim)
魚に泳ぎ方を教えるようなもの。

船頭多くして船、河に沈む
教える人が多すぎて何がなんだかわからなくなり、釣りが嫌になってしまうビギナー・・のこと。

豚にハーディー
素人に超高級ブランド品を与えても使い切れないし、上達も遅い・・・という事。

一毛打尽(いちもうだじん)
ひとつの毛鉤でその辺の魚を全部釣り上げてしまう秘技。

一挙漁得(いっきょりょうとく)
ひとつの動作でたまたま釣れてしまった、オメデタイありさま。

我漁点精(がりょうてんせい)
最後まで集中し、自分の釣りをしてこそ、すべてが完成する。ということ。
フライフィッシングは行く前から始まっている・・・から、深いのかも・・。

極楽応嬢(ごくらくおうじょう)
真の釣りの極楽とは釣り上げるだけではなく、対応接待し喜んでいただけてこそ釣り師(ナンパ
師)・・ということ。

再職兼備(さいしょくけんび)
釣りばっかりしていると仕事も半ばいい加減になり、クビになる可能性も多分にある。
そこでよく長期休暇をとって釣行に出かける釣り師はハローワークで次なる仕事もおさえてお
け・・ということらしい。

四季即是空(しきそくぜくう)
季節によってフライを使い分ける・・という記事をよく目にするが 結局 エルクヘア
カディスで1年中釣れる!つまり、本質は空である・・・ということ。

針出奇没(しんしゅつきぼつ)
使い終わった毛鉤がポケットの中に残り、ウェイトを取り出そうとした時、指先に
刺さってしまう災難・・・のことをいう。

敵在的所(てきざいてきしょ)
敵(この場合魚を指す)は大体「ポイント」といわれるところに潜んでおり、そこにプレゼンティシ
ョンすれば釣れる・・・というのがTOTO'S的解釈。

凡松転倒(ぼんまつてんとう)
平凡な松ほど怖いものはない。川の岸に生息する松は岩場であることが多く、根も浅い。
これを掴み移動していて、滑りでもしようものなら、松の木共々 川の中・!
おまけに手はヤニだらけ・!このヤニがまたシツコイんだ。

慌ても笑窪
突然、釣れて慌てるととても醜い顔になっておられる釣り師の方が多い。余裕の無さがばれて
しまうし、魚もばらすことになる。釣れたら慌てずニコヤカに笑窪をつくろう!

雨夜の品定め
本来、紫式部の「源氏物語」で光源氏が女性論を交わした時のことらしいが、TOTO'S的に
は、釣り師が雨夜に明日の釣行を心配しつつ、道具を選んでいる、せつない様をいう。

暗中模索(あんちゅうもさく)
暗闇の手探りのことだが、TOTO'Sでは真っ暗闇の中で音だけで魚にあわせる奥義をいう。ま
た、ケジメのつかない釣り師の心境を指す・・こともある。

ハリからウロコ
釣れはしたものの逃げられ、ハリに一枚のウロコがついていた時「今のは大きかった!」と必
ず釣り師は言う。つまり、次なる言動、行動が読めてしまうときの例え。
A君:「サルトルは釣りが下手だったらしいぜ」
B君:「しかし、死ぬ前にはサトッタちゅう話やで」
A君:「ハハ そりゃハリからウロコだぜ」  ウゥ〜ン苦しい!要改訂。

磯のあわびの片思い
古くは「万葉集」十一巻に出てくる片思いの歌・・らしいが、TOTO'S的には
石鯛釣りにて、自分の口にも入らぬ新鮮なアワビを、惜しげも無く餌にした
にもかかわらず、一匹も釣れない心境・・をいう。

源流に入らずんば岩魚えず
最近、天然の岩魚はトンでもないところにまで行かないとお目にかかれない。

コロンブスのりんご
根本的に違う・・ということ。
彼女:「フライフィッシングって、どんなルアー使うの・?」
釣り師:「ちょっと待て、そりゃぁ"コロンブスのりんご"だぜ!」

釣り場は雑誌よりも奇なり
釣り雑誌を読んだだけではわからない。現場では思いがけない事がある・・ということ。
往々にして雑誌は爆釣、大物、大漁!・・と思わせる記事と写真が載っているが、
期待して行くとトンでもない不漁に恵まれる。

月とオイカワ
フライマンの間では「格段の差」の釣果のことをこういう。

排水の人(はいすいのじん)
見ての通り、転んでウェーダーから水をだしている様。

断釣の思い
耐えがたい悲しみのこと。語源は晋の時代、釣り好きの小猿が竿を母猿に取り上げられ悲しさ
のあまり絶命。解剖してみたらハラワタがズタズタに切れていた・・といいます?

すべての道は釣り場に通ず
いろいろなやり方はあっても行き着くところは同じ(釣り)・・ということ。近代文化のルーツはす
べて古代ローマ帝国にあるらしいが、釣り場に学ぶことは大きい。哲学、心理学、行動学、自
然学、環境学、処世学、栄養学、医学、運動学、更に、魚相学、魚形学、魚餌学、魚信学、更
にさらに、メンデルの法則からパブロフの法則まで把握して釣り場に行こう・・?

くそも方便
「野糞」は一応社会的には「悪」とされているが使い方によっては「悪」ではなくなる・・というこ
と。なぜならば、アンモニア臭は脳を覚醒させ、次なる作戦を考えるのに最も適したシュチュエ
イションである。まれにその後釣果に結びつくことがある。ちなみに、「方便」とは仏教で真の教
えを導くための仮の手段のことを指す。

明日は明日の風を釣れ
フライフィッシングは多分に風に左右される。明日のことも1時間先のこともわからないから、
臨機応変にやれ・・・という事らしい。

案じるより、釣るが易し
理屈では魚は釣れない。とにかく釣ってみるのが一番・・・という事らしい。

石の上にも三年、石のそばに三匹
石のそばを耐え忍んで釣っていれば、必ず3匹は釣れる・・・らしい。

一石二釣
ひとつの石から2匹を素早く釣る技・・・らしい。

石橋は釣って渡れ
橋の周りは良いポイントなので必ず、釣りながら渡れ・・・という事らしい。

魚心あれば下心あり
釣り師は往々にしてスケベ。しかも女心を読むのがうまい。魚心と女心は同じ・・・と言うこと
か。

美味しさ余って釣りたさ百倍
食欲から来る釣欲は一番強い・・・という事らしい。

丘芽蜂目(おかめはちもく)
丘に芽を吹く頃は蜂の毛鉤がよい・・・らしい。

鬼に釣り竿
鬼ですら一度釣りを覚えたら金棒を捨てる・・・という事らしい。

疑針暗鬼(ぎしんあんき)
釣れない時に毛鉤を疑うこと・・・らしい。

魚信伝心(ぎょしんでんしん)
魚を信ずれば必ずアタリがある・・・という事らしい。

口八釣手八釣(くちはっちょうてはっちょう)
釣り師が喋って八倍、手で八倍になる・・・という事らしい。
同じような諺で
釣り師と飲むときは手を縛っとけ・・・というのがある。

苦しいときの技頼み
釣れない時ほど技が命。技を磨くことが釣果への近道・・という事らしい。

広角泡を飛ばす
下手なフライマンがあちこちバシャバシャ水面を叩き、場を荒らす様・・・らしい。

公望も竿のあやまり
その道で鳴らした男が目覚めて後悔する様・・・らしい。

転ばぬ先の予備竿
釣行では何が起こるかわからないので必ず予備竿は持って行け・・・という事らしい

魚捕りが魚になる
釣りにばかり西へ東へと回遊魚のようになる様・・・らしい。

先ん釣れば人を制す
まぁこれは渓流釣りの鉄則やね・・・

去る魚は追わず来る魚は拒まず
男らしい諺。与那国のカジキの名人も同じようなことを言うとった。逃げる魚は逃がさな釣れる
魚も釣れん・・・と男らしい言い訳?

釣り師も三人寄れば漁師の知恵
にわか釣り師も三人寄ればアイデアを出し合いプロに近つく・・という事らしい。

親しき釣りにも礼儀あり
ゴモットモナことわざ!近頃マナーの悪い釣り師急増。

沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
一見同じような瀬でも侮ってはいけない・・という事。

四面粗果(しめんそか)
四方を釣っても粗末な釣果・・のこと。

初行夢釣(しょぎょうむちょう)
ビギナーズラックのこと。

針小膨大(しんしょうぼうだい)
小さい毛鉤で膨大な数の魚を釣る奥義・・・らしい。

晴天の落石
凍りつくような解禁時期の晴天の日は昼頃、落石が多く要注意・・という事らしい。

袖釣り合うも多少の怨
解禁日の混雑で人を釣って喧嘩になりムカつくあり様。
釣り師の喧嘩犬も食わぬ・・というのもある。しつこいようだか「悠々として釣ろうヨ。」

釣り暮れて道遠し
釣れない時の帰り道は気が重く、足重く、竿重く、魚篭軽く、道が遠い。

釣り師危うきに近寄らず
ライズでもしようものなら、後先考えず近寄ってしまう釣り師への戒め。

釣り過ぎたるは及ばざるが如し
釣り過ぎて家族に批難の声を浴びるゆえ、ほどほどに釣って美味しく食べてあげよう。

釣りの仇を酒で討つ
釣れない時のからみ酒のこと・・らしい。

釣り師の一念岩をも砕く
大岩が立ちはだかろうが、滝があろうが、虫に刺されようが、釣り師の執念に不可能はな
い・・・という事らしい。

釣れば歩めの釣り心
釣れば釣るほど奥が深くなり、日々努力をするのが釣り道・・・らしい。

釣る!の一声
止めることのできない釣り師のありさま。

釣るのは一時の意地 釣らぬは末代の恥
釣りを始めたからには途中やめをしてはいけない。その恥は末代まで語り継がれる・・らしい。

捕らぬ魚の匹算用
釣行前日、釣ってもいない魚を数えていて眠れず、朝になり釣り場で寝てしまう。結局、釣れて
いないこと・・・らしい。

無くて七竿
知らないうちに何故か竿が増えていく・・・ことらしい。

能ある釣り師 川を隠す
賢い釣り師は絶対釣れる川を口外しない。

人の振り見て我が振り直せ
上達の第一歩!

ボウズ憎けりゃ今朝まで憎し
釣れない時は朝まで引きずる。もっと引きずる人も・・・

弱り目に祟り目
年齢と共に視力が落ち、夕まずめにハリが結べず、気づけばタイイングも辛くなっている様。

理屈とアロンアルファはどこにでもつく
理屈はともかく、アロンアルファは釣り師には必需品・・・らしい。

論より魚拓
釣り師は話が大きくなる癖がある。よって魚拓を見せられるまでは、話半分聞いとけ!

若いときの釣り苦労は買ってでもしろ
そうだろうが、「釣り苦労は買ってまでするな・・」が内の爺さんの言い分。
そもそも「楽をして魚を捕る」のが釣りの奥義。


次回は「釣りと恋愛論について」メリッサ・バンクの著の中から引っ張り出して
TOTO'S的解釈を解説します。  



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